2012年7月28日土曜日

ハナレさんに。(7月27日)

今日は、「ハナレイマジン」さんという、東出雲のカフェにカップ&ソーサー、納品してきました。どうやらハナレさんには次の展開があるらしく、その時に使ってくださるそう。まだ先のことのようですが、楽しみです。 このカップは「一月と六月」さんでも扱っていただいているもの。今回はじめて、ソーサーもつけて作りました。コーヒーにうるさいカフェの方々がおっしゃられるに、やっぱりコーヒーは磁器に飲むのがよいと。そして口の薄さが大事なのだそうです。私もコーヒーのような、香りとかとても敏感に感じながら飲むものには、やっぱり磁器がいいと思うのです。土ものはどうしてもにおいがつくのです。洗った後、十分に干すなどしないと、においが少し残ってしまい、繊細ににおいや味を感じるものには向かないと、私は思います。もちろん、少しずつ染みていって、それが器の味わいになる、という見方にも逆に言えばなるのですが。。。とにかく、コーヒーなどをちゃんと味わって飲むには、やっぱり磁器です。
 やっぱり業務用のうつわはよく考えられているなあとつくづく思います。白い方がよく料理に映えるし、第一清潔感があります。汚れるとすぐ分かるから。。
業務用品の一歩先、になるようなうつわを作ることが理想です。


ところでハナレイマジンさん、古民家を再生したカフェで,とっても大きなおじいちゃんのおうちっぽいところで、畳にテーブルでカフェをしておられます。なかなか夏休みの気分になれて,落ち着けるところです。意外とファンキーな手作りの看板が、普通の古民家のあちこちにあって、いいかんじです。
ギャラリースペースにはアジアの雑貨なんかもあって、楽しめそうです。

 ハナレさんから帰ると、夜、宍道は花火大会の日でした。飛行機の最終便をまって8時半からスタート。なかなかいい花火でした。今回は墓場から花火観戦しました。となりではおじいちゃんが、ひゃーとか、いっておりました。。その後駅前通りに繰り出して、やっぱり暑いので最後はくじら軒さんに逃げ込みました。。。今年はなんともあっさりした感じがしました、ちょっと出ていくのが遅かったかな。。お客さんの引きも早かったような。
土曜日は松江は水郷祭ですねー。

2012年7月26日木曜日

骨壺展(7月25日)





明日から、鳥取市のぎゃらりーあんどうさんにて。
いろんな作品がそろって、なかなか楽しいです。
私は、春からはまってるハイヒールのついた骨壺を作ってみました。この靴はおかあさんが30歳頃はいてた靴を型とりしたもの。3歳ぐらいの私がお母さんの足もとにいる写真、お母さんはこのハイヒールの靴をはいてました。 入りたい骨壺を考えてみるに、一生のうちの一番の思い出、一番充実していた頃、そんなことが同時に思い返させるような気がします。35歳の私が考えるに、母親になった時期ってやっぱり女にとって充実した時期になるのでは。子供出来た人たちは皆、今までに味わった事のない幸福感を感じるといいます。それだけのことなんだろう、とまだ体験したこともないので、想像だけしています。
寝たきりになった私のおばあちゃんは、よく夢の話をしますが、それはおばあちゃんの兄弟の話、それと近所の同世代のおばあさんたちが登場する夢。以外にも、ひ孫や孫の夢など見ないようで、10代から50代ぐらいまでに関わった人たちの夢をみているようです。90もすぎたおばあちゃんにとって、一番充実してて、記憶に残っているのはこの頃なのかなと見ていて思います。
骨壺展って、とっても深い、、と思うのは、見にきた人がそれぞれに自分の死についても向かいあうことになるように思うのです。最後はどう終わりたいのか、残った人に自分の亡がらをどうあつかってほしいか、、、それぞれの終わりについて想像し、それからまた一生のうちの今、この瞬間、を考えるきっかけになりそうなのです。
いろんな形、あります。ぜひ想像をめぐらす作品と出会ってみてください/





話は変わって、今日は搬入でした。鳥取市にはお友達もいたので、ランチは町中のイタリアンへ。イタリアンレストランとして30年以上の老舗、「ペペネーロ」さん、どれもこれもおいしかったー。
つるむらさきが、イタリアンになるなんて、、、、牛肉とメロンを一緒に食べるなんて、、、、なかなか衝撃的においしいお店でした。こんな店あるなんて、鳥取市って幸せですなあ。。。




2012年7月22日日曜日

骨壺展 at ぎゃらりーあんどう(7月21日)

 7月26日から31日まで。鳥取市のギャラリーあんどう さんで、「骨壺」展、開催します。

http://g-ando.com/sakuhin_2f/2012/0726.html 

涼しげなテーマ、、、ですよね。でも作ってる方にはけっこう重く、骨壺はどうあるできか、どう使いたいか、けっこう考えました。

25日が搬入日で鳥取市までいってきます。在廊は、できるかな、、、いけるとしたら27(金)29日(日)午後、30、31ってとこでしょうか。。。でも下では梶村さんの展示会もやってるので、ぜひ行ってたいかんじです。



今回はぎりぎりになってしまって、今晩徹夜の窯焚き中。。うっかり寝たりしないよう、緊張の一晩です。



2012年7月21日土曜日

斐川の一式飾り(7月20日)

斐川の一式飾り、、、、実は今まで知りませんでした。たまたま関わるようになって、いろいろお話を聞くうちすっかりトリコ。
斐川の少し北の「平田の一式飾り」はもうけっこう有名ですよね。無形伝統文化財みたいなのになって。が、けっこう斐川のもいいんです。なにがすごいか。まず、斐川は十数個の自治会がそれぞれに作ってコンテストをしてる。自治会に一つだから10個以上の一式飾りが町のあちこちに設置される。
先日ちょうど祭りの前日、夕方から見学させてもらいましたが、町の人たちが自転車のって全部見て回ってるの、その中には審査員もいて、審査用紙を片手に自転車こいで回っておられました。有名な平田では、もう自治会ごとには作られてないと聞きます。今だに地域の夏の行事としてほぼ全員参加でやってるってとこが、すごい!
さらに作品を比較すると、、、平田の一式飾りは必ず土台となる芯があってそこを中心に作り上げるので、ワイヤーで吊るなんてことは絶対しない。が、斐川はワイヤーだらけ!でもそれをオッケーにしてるから、よりアクロバティックなんです。宙に浮いてる人形とかもあるし、上の方からおろちが降りてくる、なんて構図もできるわけです。
自治会ことにカラーがあって、案内してくださったIさんによると、「素人好み」なのと「玄人好み」な一式があるとかなんとか、、、素人好みはキラビやかな上絵いっぱいのお皿を使ったり、臨場感のある構図にしたりとか。「玄人好み」な一式は地味な色のうつわを作っていてもまとまってて、それでいて細部をみると繋がり方とかが絶妙にうまかったりとか、そういうところを鑑賞するようです。Iさん、一式飾りを語るととまりません、、、、これで酒が飲めますね。。。

しまねっこ。うしろは出雲大社ですねー。




ここ3週間にわたって、時々制作の様子を見させてもらっていました。

最初の方、まずは骨組み。船をベニヤ板で作ってます。ここの自治会は、葛飾北斎の絵を元ネタにして制作。船に乗って大きな網で漁をしている様子を作られるところ。
大きな網は竹と針金で骨組みを作っています。


骨組みにお皿がだんだん張り付いてきました。細い針金で留めていきます。素手でされているので、けっこう手が痛そう,,。人間は足から上に向かって作るので,バランスがとっても難しいとか。たしかに。。。この網を引く漁師、力一杯網を引いている様子を花瓶をつなげて表現するって、難しそうです。



出来上がり。披露は夜のお祭りの時なので,しっかりライトアップしてよりドラマティクです。網の向こうに見えるのは富士山。
この日、夜遅くにもう一度みると、一式飾りの前で、その自治会の方々が宴会中。どうやら特選、だったみたいです。おめでとうございます!

私はこの人形たちの腕や足になる花瓶を作ったのでした。これから何十年と一式飾りに使ってもらえると思うとうれしいのです。多分Iさんたち、今の60代のおじさんたちはすでに、次の世代がつないでいってくれることも頭に入れて購入してくれたはず。これからもこの小さな夏のお祭りを、みんなでずっと続けていってほしいものです。


こちらは小学生たちが作った一式飾り。セロテープで留めてますが、なかなな上手。
「みたてあそび」みたいで、いいですよね。すでに次世代も育成中ですねー。


2012年7月17日火曜日

7月の教室は (7月16日)




 
告知遅れました。7月の陶芸体験は、7月26日(木)または28日(土)です。。。
が、28日(土)は、もういっぱいです。で、もしご都合つく方あれば29日(日)も
可能ですので、ご相談ください。
時間は午後1時半、宍道駅南の雲松寺下の小屋です。(宍道町宍道919−1)
内容は、お酒のうつわ、ということで、冷酒などをいれる片口のようなものとぐい飲みのセットを作ってみます。ぐいのみは玉作りから、注器は紐作りで作ります。
暑い時期で乾きがよければ、削りもして出来るだけ軽く仕上げたいと思います。

参加費は2500円
子供(小学生以下)は1500円です。
ちなみに20歳以下の方、お酒飲めない方はマグカップを作りましょう。

ご参加希望の方は、
kankoro007@hotmail.co.jp
までお問い合わせ下さい。

2012年7月16日月曜日

すわんまーけっと、おわりましたー。(7月16日)



すわんまーけっと、盛況でしたー。朝からたくさんのお客さんが来てくれて、出展者一同、びっくり。いろんなイベントに出ておられる出展者さんも、こんなイベントひさしぶり!といってくださるぐらいのお客さんの入りでした。朝9時からなのに、すでにその時間には通りに若者がじわじわと。みんな早起きだなーと思いましたが。。。理想としてた、早起きして掘り出し物探して、そしてお茶して、の休日の午前、を皆さんしていただけたなと。

海外の、とくにロンドンのマーケットなんかは若い子から年寄りまで、ほんとにまーけっとを楽しんでる。朝一出かけて、いろいろ物色していろんな人と会話して、そんな時間そのものを楽しんでるよう。毎週出かけて古い絵はがきの山を掘ったり、がらくたの中から照明器具を買ってきたり、ただぶらぶらしてる人がいたり、そういうマーケットがいっぱいある町は、楽しい町だと思います。あんな感じにハイセンスになりすぎず、自分にとってのお気に入りが何個か見つかるようなまーけっとを目指したいと思ってました。
いいものが見つかったでしょうか、それから町をぶらついてもらえたでしょうか。
今回、まじめにもアンケートをとっていて、夜うちでの打ち上げの最中、みんなでアンケートを読みながら飲みました。宍道といえばなに?とかいう質問も用意しました。こんなリサーチ自体、この町はした事がないと思いますが、きっとこのリサーチがなにかする時に役に立つ気がします。

また、なにか楽しいことを、ここの人たちと出来るといいです。
協力してくださった方々、本当にありがとうございました。特に遠くからスタッフとして朝早くから来てくれたIさん、とってもうれしかったです。最終打ち上げにはなぜか集まっているいつものメンツも来てくれてありがとう。楽しかったです
 

2012年7月12日木曜日

関西の旅(7月11日)

 あじさいがきれいな季節です。庭で咲いてるあじさいもいろんな色でかわいい。
以外とこのぱきっとした色が、焼き締めのうつわにあうのです。


先週は週末、京都→和歌山と関西行ってきました。用事は宮永先生のひさびさの個展をみに、そして粘土を仕入れ、一つだけ美術館にいって、一路和歌山へ。

次の日、大学で地理学の抗議を受けて、さらに次の日は納品でした。
四角いお皿が入ってます。注文仕事で梱包もするのははじめて(包装紙で包むのは。)キャラメル包み、だいぶうまくなりました。一つ大きな山が終わりました。



目の保養、京都で行ったのは、「細見美術館」 近代美術館の近くです。建物が不思議な作り。一階から地下に向かって展示室があって、真ん中は吹き抜け。一番下にはカフェレストランで、なんだかメキシコっぽい元気な赤のお店で、上から見下ろすと中庭のあるメキシコのお家みたい、、、でも展示物は掛け軸とか、屏風絵だったりして。。けっこう好きな美術館でした。その中でもこれ、すてき、七宝の室内飾りだとか。梅の花びら、微妙な色合いで素敵でした。



次の締切は25日。鳥取のグループ展。
こんなふたものもいくつか出す予定、、ピッチをあげねば、間に合わないーーーを今日きづいて焦ってます。。

それでも「すわんまーけっと」 準備も大詰め。明日は高圧洗浄機で外部をお掃除。
あと5日です、晴れてほしいーーー。んでいっぱい人もきてほしいーー。
この1月ちょっと、「スラムダンク」状態で、たったひと月に漫画20巻描けそうな、
ドラマいっぱいでした。町の人、周りの人、いろんな人たちといろいろいい経験させてもらってます。 ありがたや、、

2012年7月1日日曜日

宍道のいいもの。(6月30日)

先日、ユーカリ荘にて、ひさびさ服を買いました。タンクトップ。
宍道町の「ソーイング クト」さんという、縫製工場で作られたもの。ユーカリ荘のオリジナルブランド「TAYUTAU」というブランド名で売られているもの。私,
中古品は出会った瞬間いいと思うとすぐ買うタイプだけど、新品のものってかなり躊躇する。でも今回は決行即決で買ってしまいました。ただ、Tシャツにするか、七部にするか、タンクトップにするか、、、、そして色は、、、という迷いはあったけど。。Tシャツ系って、一枚できれいに、きちんときれるものって結構お値段がするじゃないですか。微妙な丈とか、袖の作りとか結構ちゃんとしてるのは、いいブランドのもので高かったりして。。。でもこの宍道町産の『TAYUTAU」シリーズは、いい感じに上品。長さとかもいいし、私は少しの光沢が好き。
こんなものが宍道から作り出されてると思うと、ちょっとうれしく、なので買ってしまったところも。。
まだまだ味わい深い宍道町です。

あわせて、金曜に町の重要文化財「八雲本陣」にいってきました。ここの別荘の「木幡山荘」を5月にお借りしたご縁もあり、一度お邪魔せねばと。奥さんが案内してくださったのだけど、びっくりでした。いろいろすごいです。大正天皇とか東郷平八郎とか、棟方志功とかが泊まったお宿。今もきっちりそれらの後が残されています。江戸時代には大名のお宿として経営されていたのですが、戦争のあと、GHQに没収されることを恐れて、旅館を経営しだされたそう。旅館のかんじもなかなか面白いです。お茶室とか、床の間の上の棚には更紗が貼られてたりして、そんなものの模様を見たりも楽しいし、家具とかも素敵でした。
「すわんまーけっと」2週間後となってきました。ぶらっと宍道まで来たら、ついでにぜひ行ってみてほしい、「八雲本陣」です。