2017年6月29日木曜日

東京再考(6月28日)

鎌倉で訪ねた辰巳芳子先生の玄米スープを早速つくってみました。今回行く前に、私はちょっと年上の女性2人にグチをこぼしてました。梅干し付けたものや漬物をつけたものが家に沢山あって、子供が歩くにじゃまになるし、食べれる量じゃなく置いてあるって。

その話を聞いていたかのように、辰巳先生に厳しく言われてことは、梅干しを付けているか?梅の木は何本家にあるか?漬物漬けれるか?味噌汁は煮干から炊いてるか?などでした。
その話もまたしたい所ではありますが、玄米スープ、作り方は、まずは玄米をいるところから。玄米は水に40分はつけて、その後水切りをして4~5時間置いたものを火にかけます。アルミ製の平鍋。私は鍋はなかったのですが、台所にあった古そうなフライパン、捨てようかとも思っていましたが、実はアルミ製だったと気づきました。お母さんはこれで椎の実をいって食べてます。
ヘラは辰巳先生のところで買いました。柄の長さ、先の平らな部分、また片側は僅かにふくらみがあり、こちらの面は裏漉しをする時に使うと良いのだとか。
ヘラで米を動かしながら40分いります。だんだん香ばしい匂いがしてきます。このいる作業も、それだけにかかると長い時間に感じられるのですが、先生曰く、昔は火鉢で夕食後の団欒の時間にこうした仕事はやったものだと。

いった玄米80gに水を5カップ、昆布を2.3枚、梅干しの種1個をいれてポットでたきます。野田琺瑯の青、私も先生んちと同じの持ってました、沸かすには縦長のポットがよいそう。
お湯が湧いてから30分、蓋を半分あけ、火加減見ながらたきます。お米に味がなくなったら完成です。
梅干しは3年立っていないものは使うなとのこと。
うちにあった梅干し、玄米、アルミのフライパン、いろんなことが、急に大事なものに思えたのでした。

東京でやったこと。カネコアートの金子さんを訪ねました。が、やはり病気で来れないとのことで電話でお話し。オランダ人作家の作品リストを整理にきました。
金子さんのこと、いつも尊敬するのですが、とにかく厳しい人、そして、厳しい言葉をきちんと言われる人。病気になっても尚、毅然と振る舞う姿、これがギャラリストなのだな、と思わせるのです。ギャラリーで個展を開催中の小高さんというさっかさんと、アシスタントの女の子と、金子さんについて、長いこと立ち話をしました。
辰巳先生といい、金子さんといい、時代を作ってみてきた人。厳しくも正しい目を持つ人たち、その後を受け継げるのかなと自分の世代について考えました。

 
炒り中の玄米
辰巳先生のヘラ
暑くなって前髪のうっとおしいよしくん
オランダ人作家の作品。どこかで、野外展示したいのです。
玄米スープをに出したあとの玄米。これに梅干しの果肉、オリーブオイルであえたサラダ。なんともいえない美味しさなんです。大好物になりました。

2017年6月21日水曜日

東京トリップ(6月20日)

東京に出てきました。目的はいくつかあり、バタバタ2日間終わりました。

まずは渋谷松濤美術館 クエイ兄弟の展覧会。
アメリカ生まれの一卵性双生児、デザインを学んだ後、映像作品を作っている兄弟。初期の鉛筆だけのドローイングも、ポスターなどのデザインも、中欧?ウィーン?のかんじたっぷりで、独特。また映像作品は、シュールな人形モチーフをちょっとずつ動かして一コマ一コマ撮影して動かしたアニメーションで、なんとも不気味な雰囲気で、でも中毒性のある映像なのでした。
映像作品については、音楽が上品、題材もカフカ、とかで見どころが沢山。映像がもっとみたかったですが、時間なく退散でした。
日差しのきつい渋谷、必ず寄ってしまうビンテージショップ、残念ながらお洋服はクローズしてしまいました、着れないけど物語のある服、見るのは楽しかったのに。。
このあとは新橋で久々の人と再開。タイの観光に絡んだお仕事をしてた方、会社の事務所は新橋の線路の目の前、そしてそこをタイ料理屋さんに変え、経営中。
久々に、タイ料理を堪能。イーサーン料理をタイ人並の辛さにしてもらい、味わいました。お粥が美味しかったー。鳥のだしにナンプラー、鳥ミンチ、セロり、みじん切りのニンニクをゆっくりしっかり揚げたものが入ってるそう。これは家でやってみよう。
二日目は、辰巳芳子さんのご自宅へ。玄米スープを教えてもらいに行ったのでした。スープの前に、しっかりダメ出しをされ、打ちひしがれました。しばらくぶりにこんなに怒られた、って感じでした。
季節の味噌汁を作ってるか?その時の薬味は?切り方は?と質問を受けたので答えると、「だめね。」と厳しい口調で。
でも、言われることは本当にその通りなことが多く、言われて痛いのは、間違いでないからなんだろうな。肝に銘じることがほんと多く。
梅干しは3年以上たったものしか使うな、お寺は梅の漬け方を子供たちに教えるべきだ、梅が付けれたら、また集まっておにぎりでも結ぶことを教えるべきだ、
など。典座教訓も読まねばならない。
書ききれないほど大事なこといっぱい。
また次回かきます。
スープを作り終え、飲んだあと、最後に出してもらったサラダが美味しい!
スープに使って、濾して残った玄米に梅干しの果肉、オリーブオイルで和えたもの、ほんとにおいしかったー。またやってみます。

2017年6月11日日曜日

結婚式へ(6月10日)

6月10日、初めての仲人をしました。30歳ぐらいの若い夫婦の挙式でした。生家で白無垢の支度をして、仏壇に手を合わせてから、父親の歌う長持ち歌で縁側から外に出る。その時には仲人が手を添えて花嫁を導きます。花嫁タクシーも、周りにあつまる近所の人たちも、何だか昭和の日本。でも、なんとも心温まる門出の一幕でした。
婚礼についてライフワークのようにリサーチしているわたしですが、ついに黒留袖を着ることに。最近は親戚の年配者のイメージが強いですが、仲人はやはり黒留袖。
着物は婚礼でもお世話になった美容師さんに貸衣装のお願いをし、いくつかある中で、この着物に。よく見るとかなりの高級品でした。総刺繍!
この留袖は、中に半襟が縫い合わせてあり、もう1枚下に襦袢を着るので白い襟が二重になっているというもの。こだわっています。
やはり、結婚式はいいものです。緊張もしましたが、周りの人に感謝をする大事な節目。これは自分たちだけのことではなく、みんなに特別な気分を味わってもらうハレの日という意味があるのだと思います。地味コンもいいけど、改まって言えない言葉や決意を述べる場はやっぱり大事だなーと思いました。
よしくんは、その間に発熱。なので、披露宴がおわったらすっとんで帰ることに。夜中にも坐薬を入れたりと、バタバタした夜でした。
先日友達の家に行ってきました。ふるい町家をリノベして、なかなか素敵にしておられましたー。屋根裏を旦那さんの仕事場に。かなり屋根裏感ありで、素敵だった、そして、天窓の下に作られた透明なケースは旦那さんの手作りだそう。植物をここに置くらしいです。