2012年10月28日日曜日

東京トリップ(10月27日)

東京に行ってきました。一日目。「坂田和實の40年」という展覧会。松濤美術館にて。「古道具の坂田」という古道具屋さんが東京にあり、うつわだけでなく世界中のあらゆる道具たちを扱っておられファンも多いこのお店。もう40年も続けておられたのですねえ。時代も地域も越えて坂田さんの気になったものたち。いろいろ集まっていました。時代とどんな用途のものなのか、をみたりしてさらには今の所蔵先も書いてあるのですが、なぜかちょこちょこ村上隆氏の名前が。。。ちらしにも使われていた木製の狛犬、(日本製)も素敵だったし、やぱり弥生時代の土器もよかった。大きな木製の古い扉一枚でさえ、一つの作品として現代美術作品に負けず鑑賞に値する。そんなことが伝わる展覧会でした。こまごま生活の道具を並べたコーナーに買い物かごを発見。まったく同じものを八雲村にある骨董屋で「かおうか、どうしようか」迷っていました。カラフルな水中眼鏡もかわいかった。。
図録の写真をぱらぱらとめくると、なにか普通のカタログの写真とは違う、なにかあったかみが、、、よくあるサイズのバランスとかフレーミングとかをまったく無視で、でもこのものにはこの感じがあうなあという絶妙な感じで撮られていて、写真家を見ると「ホンマタカシ」。なるほど。。。。この写真家のおかげでますます素敵な展覧会なんだなと思いました。
東京へ来た最大の目的は「レス アルティス 東京大会」に参加することでした。「アーティストインレジデンスの世界総会」が東京で久々に開催されたのです。世界中からレジデンスを企画する人、美術館関係者、キュレーター、アーティストが参加。様々なテーマにそって世界から選ばれたスピーカーが発表し、対話し、最後は質問も出来るというかたちの一日でした。
作家がある地域に滞在して制作し、制作の中でその地域との交流でお互いを刺激し合うことを目的とする「アーティストインレジデンス」。私も信楽で参加したことがありましたが、今でもそこでの経験はとても貴重で出会った人との交流は今でも続き、とても意味あることと考えています。今、地域の中で活動するに、地域側から作家を呼びたい、という側に立ち始めているように思います。この町になにか起爆剤を投入するにはアーティストインレジデンスが有効である、そのことは体感として分かっているのですが、さてどうすれば、、、。例えばベトナムやインドや、まだアートが浸透していない地域ではどうやってレジデンスを可能にしていっているのか。この総会ではそういったことにいろいろな答えを見つけられるように思いました。
途中、レジデンスにタイのお寺に一月滞在した、というくだりがありました。「アーティストの理想のレジデンス」というタイトルのレクチャーの時だったと思いますが。レジデンスは作家の休息であってほしい、という作家の一意見。そしてお寺に滞在。
レジデンスってそんなかんじ?と思いましたが。確かに環境を全く変え、リフレッシュと同時に見つけ直すと言う意味で、お寺での滞在は一番有効かも。だけどレジデンスって滞在先にもなにがしかを残してもらいたい、お寺では残してもらうと困るし。。アートと宗教との境界はやっぱり難しい境界、そんなことも感じました。

 内容もとてもおもしろいし、よくぞここにこんなに集まったなーというほど世界中の美術館の館長さんや大学の学長さん、世界的アーティストまで、わいわい、そして視聴者も世界中からここ東京に。周りはほぼ英語の不思議体験でした。
家に帰って気づきましたが、プレスキッドの中に美術館の招待券いろいろーー、残念。見に行けませんでした。東京都現代美術館の音とアートみたいな展覧会はおもしろそうです。

ちなみに会場は国連大学。そして土曜日。会場前では「オーガニックマーケット」!聞いたことありましたが、確かに整然と美しい。みんな同じような木箱に野菜や手作りジャムや植木もの、いろいろ売ってました。遠く京都や高知の方からも来てました。すごい。。町中でこんな朝のマーケットはいいですね、朝ご飯を外で食べる感じ、そして有機野菜買って。。




東京はあちらこちら草間水玉全開。ヒカリエのトイレやあちこちのヴィトンのショーウインドウ。みんな赤い水玉でした。中でも表参道店、等身大人形まで!




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