2012年10月7日日曜日

太郎さんと雲(10月7日)

 秋になりましたー。涼しいし、月もきれい。毎日の雲も表情あります。出雲の雲といえば、最近また岡本太郎さんにハマり中。秋の読書は今、太郎さんの「原色の呪文」です。この本、太郎さんが全国あちこち民俗学調査で回っているうち、出雲にやっと来た時の話がのってるのですが。。親戚かなんかが島根だったみたいで、小さい頃石見の方に夏に遊びにきたという記憶が深くあったみたいです。ちょっとうれしいですね、あの太郎さんの幼少期の記憶に島根があるというのは。
島根に到着して、松江から宍道湖を見ながら大社を目指す途中に、車を運転しているガイドさんが「まず雲をご覧下さい、ここは実に雲の美しいところです」といい、太郎さんは「お国自慢もいろいろあるが、雲ってのははじめてだ。」と書いています。出雲でしか、こんなもくもくした雲はみられないかも、、ということもいってます。出雲自慢の雲。 昨日松江城山の大茶会の帰りにやっぱり雲をみてみるとたしかに、、、。ちょんまげ親父の後ろにバンビ、みたいな雲でした。表情いろいろの秋の雲でした。

この本の続きは大社に行って、出雲大社の建築美に感動したり、民芸について論じたり、なかなか面白く、ちょうど神話博に先週行って、また最近民芸について考えたりすることもあったので、太郎さんのきついコメントはいちいち納得したり、笑ったり、そして急にキレだすので油断なりません。
岡本太郎という人、やっぱりいいです。それからやっぱり出雲っておもしろいなあと思います。
行きたくて講義申し込んでるのに、なかなかいけてない島根県立大学の民俗学の講義。もし内容に太郎さんから見た出雲民俗学やレヴィ ストロースから見た隠岐、とかってやったらもっと行く気がするのに。。。


秋っぽく菊とかを生けてみました,壷は窯変。正面は目立ての後ですが,ドロドロすぎて銀色みたいになってます。薪窯(確か登窯)で焼いたものですが、ずーっと熾きの中に埋もれていて強還元がかかり、銀黒になっています。横の先は灰が解けて流れたあと。口が欠けたので金次ぎしてますが、窯変ってアクションペインティングみたいです、火の凄まじさと時間の経過を写し取ったような。ドラマチックなかんじがします。

素朴な秋の菊と野草がぎらぎらな壷によくあう気がします。






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