2011年9月6日火曜日

釉薬かけ (9月5日)

もうすぐ、境港のギャラリー「一月と六月」さんでの作品展がはじまります。
「Northern Light 」 とタイトルをつけた、今回の展覧会。ギャラリーの方から「9月っていってもかなり暑いから、なかなか人が出てきにくいかも==」というお話をお伺いしたときから、なんとか涼しげなタイトルを、と考えてこんなのにしてみました。 オーロラのことです、ノーザンライトって。  暗闇に浮かび上がる、得体のしれない光、写真でとったらやっと見れた何ともいえない緑色がすごく印象的でした。 あの、暗いところに指す光、 青磁のもつ光と似てるなとちょっと思いました。 で、もともとあまりにもアイスランドがよくて、この印象をなんとか作品につなげたい!!と3月から思い続けていたので、アイスランドの光、をテーマにしてみました。

この、イメージ感ってすごく大事で、目線をどこにしようか、とか空間にポイントになる色は、とかいろいろ展示に関わってきます。もちろん案内はがきまでも、です。ここが決まらないともやもや、まとまらず苦しい感じになります(笑)


今度の会場はまた、窓が全くありません。真っ白のお部屋です。でもこの窓がない、すこし薄暗い感じがちょっと今回はいいかもしれません。薄暗い家屋に、光を反射するやきものがくると、どんな感じになるのか。。。その日の時間の移り変わりにも変化していく、磁器の光の色、この変化が、オーロラのイメージと重なるように思います。




さて、いよいよ最後の窯焚きです。3日はおそろしい台
風がきましたが、そんな事はおかまいなしで、朝から晩まで、釉かけです。ただ、雨が。。。。

写真にある、赤い液。これが釉薬です。
私の場合、刷毛で乾かしながら6回重ねます。 これ、漆を塗るみたいに、完全に乾かさないと次がぬれない。なので8月は暑い日が続いたけど、そのおかげで乾かして塗って、が効率よく出来たのだけど、、今回のこの雨。正直予定が狂いました。 仕方がないので電気窯を少し入れて窯の中で乾かしながらの作業でした。











窯焚きを待つ作品。。。こんだけ長い釉かけ作業だと、時々は「あっ」 で、がしゃんと落としたり、かつんと当てて欠けたり、いろんな危険がいっぱいで、うまく窯の中に入ると「生き残ったネーーよくやった!」と作品をほめてあげたくなります。


コーヒーカップが並んでますが、今はピンクぽいですが、焼くとすこーしクリーム色の白になります。
釉薬を何度も重ねて厚みを出しているので、磨いた象牙のような質感です。

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