2012年10月29日月曜日

11月の教室は(10月29日)

10月はいろいろ出張が続き、教室お休みでした、すみません。11月は再開。

日時 11月24日(土) 1;30〜 日が暮れるのが早くなったので早めました。
 ところ  雲松寺下 仕事場右の部屋

内容   楕円のボール
     サラダとか、煮物が盛れるようなボウルを考えています。まんまるもいいですが、今回は少し変形させてみます。出来たら削ってかたちのきれいなボウルを目指します!

参加費 2500円

参加申し込みは kankoro007@hotmail.co.jp  まで


2012年10月28日日曜日

東京トリップ(10月27日)

東京に行ってきました。一日目。「坂田和實の40年」という展覧会。松濤美術館にて。「古道具の坂田」という古道具屋さんが東京にあり、うつわだけでなく世界中のあらゆる道具たちを扱っておられファンも多いこのお店。もう40年も続けておられたのですねえ。時代も地域も越えて坂田さんの気になったものたち。いろいろ集まっていました。時代とどんな用途のものなのか、をみたりしてさらには今の所蔵先も書いてあるのですが、なぜかちょこちょこ村上隆氏の名前が。。。ちらしにも使われていた木製の狛犬、(日本製)も素敵だったし、やぱり弥生時代の土器もよかった。大きな木製の古い扉一枚でさえ、一つの作品として現代美術作品に負けず鑑賞に値する。そんなことが伝わる展覧会でした。こまごま生活の道具を並べたコーナーに買い物かごを発見。まったく同じものを八雲村にある骨董屋で「かおうか、どうしようか」迷っていました。カラフルな水中眼鏡もかわいかった。。
図録の写真をぱらぱらとめくると、なにか普通のカタログの写真とは違う、なにかあったかみが、、、よくあるサイズのバランスとかフレーミングとかをまったく無視で、でもこのものにはこの感じがあうなあという絶妙な感じで撮られていて、写真家を見ると「ホンマタカシ」。なるほど。。。。この写真家のおかげでますます素敵な展覧会なんだなと思いました。
東京へ来た最大の目的は「レス アルティス 東京大会」に参加することでした。「アーティストインレジデンスの世界総会」が東京で久々に開催されたのです。世界中からレジデンスを企画する人、美術館関係者、キュレーター、アーティストが参加。様々なテーマにそって世界から選ばれたスピーカーが発表し、対話し、最後は質問も出来るというかたちの一日でした。
作家がある地域に滞在して制作し、制作の中でその地域との交流でお互いを刺激し合うことを目的とする「アーティストインレジデンス」。私も信楽で参加したことがありましたが、今でもそこでの経験はとても貴重で出会った人との交流は今でも続き、とても意味あることと考えています。今、地域の中で活動するに、地域側から作家を呼びたい、という側に立ち始めているように思います。この町になにか起爆剤を投入するにはアーティストインレジデンスが有効である、そのことは体感として分かっているのですが、さてどうすれば、、、。例えばベトナムやインドや、まだアートが浸透していない地域ではどうやってレジデンスを可能にしていっているのか。この総会ではそういったことにいろいろな答えを見つけられるように思いました。
途中、レジデンスにタイのお寺に一月滞在した、というくだりがありました。「アーティストの理想のレジデンス」というタイトルのレクチャーの時だったと思いますが。レジデンスは作家の休息であってほしい、という作家の一意見。そしてお寺に滞在。
レジデンスってそんなかんじ?と思いましたが。確かに環境を全く変え、リフレッシュと同時に見つけ直すと言う意味で、お寺での滞在は一番有効かも。だけどレジデンスって滞在先にもなにがしかを残してもらいたい、お寺では残してもらうと困るし。。アートと宗教との境界はやっぱり難しい境界、そんなことも感じました。

 内容もとてもおもしろいし、よくぞここにこんなに集まったなーというほど世界中の美術館の館長さんや大学の学長さん、世界的アーティストまで、わいわい、そして視聴者も世界中からここ東京に。周りはほぼ英語の不思議体験でした。
家に帰って気づきましたが、プレスキッドの中に美術館の招待券いろいろーー、残念。見に行けませんでした。東京都現代美術館の音とアートみたいな展覧会はおもしろそうです。

ちなみに会場は国連大学。そして土曜日。会場前では「オーガニックマーケット」!聞いたことありましたが、確かに整然と美しい。みんな同じような木箱に野菜や手作りジャムや植木もの、いろいろ売ってました。遠く京都や高知の方からも来てました。すごい。。町中でこんな朝のマーケットはいいですね、朝ご飯を外で食べる感じ、そして有機野菜買って。。




東京はあちらこちら草間水玉全開。ヒカリエのトイレやあちこちのヴィトンのショーウインドウ。みんな赤い水玉でした。中でも表参道店、等身大人形まで!




2012年10月23日火曜日

国立国際では(10月20日)

先週金曜日、久々大阪いってきました。週末に和歌山で用事があったので一日前入りの関西、久々車で御堂筋通りました。シャムアさんに会ってから大阪に行きたくって行きたくって。中之島の国立国際美術館、なにやってるかなーとなにげにみてみたら!! 宮永愛子展、でした。愛子さんは私のやきものの先生の娘さん。まだ20代半ばの頃から知っている方です。作品も見に行ける時にずっと見に行っていましたが、島根に帰ってからは本とかで見るだけでしたが、、、美術館で大きな展覧会をしておられました。
彼女の作品はナフタリンを素材として身近にある様々なものを形作り、その形が空気に触れ,少しずつ昇華していくことを見せるというものです。ナフタリンって防虫剤のあの白い丸です。いつの間にか消えてなくなっているもの。上の写真のように、ナフタリンを使って精密に作られた蝶々も展示の間,少しずつ溶けてかたちを変えていきます。氷のように半透明なその様子も美しく、そして時間とともに消えてしまうはかなさもあります。
 絵画でも彫刻でもやきものでも、ものとして存在し続けるから価値が生まれ、価値を認められれば値段がついて誰かに所有されるものになります。価値を認められれば認められるほど,必ず誰かのものになってしまう。
。。。ナフタリンで作られたこの作品は美しく手に入れたくなるほどの魅力があるのにも関わらず数ヶ月後には消え失せてしまうのです。誰にも所有されることないはかなく美しい作品は、アート=金銭的な価値、がさけてとおれない現状も浮き上がらせているようにも思います。
ナフタリンの作品に続き、きんもくせいの剪定葉12万枚を特殊な薬品で葉脈だけ残し、その葉脈だけの葉をつないだ一枚の大きな布のようなものも、高い美術館の天井からものすごい迫力で垂れ下がっていました。柔らかな光の筋にも見える美しさと同時に、到底一人では作ることの出来ないそのサイズに,様々な人との繋がりによって作り上げられたという目に見えない強さが感じられるものでした。
久しぶりの愛子さんの作品はかなりの衝撃で、その後2日間に会った人に会うたびに「絶対いってみてー」を連呼してしまうほどでした。12月24日まで大阪中之島 国立国際美術館でやっています。ぜひ!

向いのgrafさんビル移転とのことでガレージセール中。ナラの木の板、分厚いやつを買いました。古本と無料の木キレもゲット。
四ツ橋に移動し、シャムアさんへ。6年ぶりぐらいで行きましたが、全然変わってないー。ものの置き方もほぼ昔のままの気がする。。カフェもオーナーさんも昔からのシャムアのままで、すごい、やっぱり素敵なおみせだわーと改めて思いました。


和歌山ではコロッケ新しいお店見つけたり、友達のお店いったり、七曲商店街歩いたり、グリーンソフト食べたりと堪能しました。
目的の大学の講義も今回がFINAL! 和歌山行く用事が終わってしまいました。
でも次は2月。お友達が妊婦結婚式です。手作り箸置き、どんなにパーティで使うのか、楽しみです。

2012年10月15日月曜日

山登り(10月13日)

 


初、大山登山です。前からずっと登りたかったけど、どう登っていいかわからず、いけてなかったですが、今回は誘ってもらって大所帯で登れました。数日前からけっこう緊張。ついていけるかな、と。そしてトイレ行きたくなったらどうしよう、とかどれくらい寒いんだろう,,,とか不安いっぱい。そして体力も。学校に勤めていた頃は週一で山盛りのこわ板を猫車で運んで積むというハードワークしてたのでけっこう鍛えられてたのだけど、2年それやってないので体力おちてんだろうなあと。
とりあえず、朝1時には家を出て、大山麓でちょっと仮眠、そして4時前に登頂開始。ヘッドライトで真っ暗やみを登りました。こんな朝なのにダッシュで登っている人にも出会いました。途中で木にいっぱい生えてる月夜茸みたり、、。およそ山頂で山から少しずつ明るくなってきました!
だんだん明るさがまして、来ました。山頂では、こんな景色。向かいの山、トップの左寄りに縦の虹が。


山頂からは弓ケ浜と米子市内が一望。


この景色もふしぎ。大山の陰が米子平野に落ちてます。

もうすぐ到着の山ガールたち。
わいわい山小屋でご飯でした。さすがにピクニックな気分の人たちは私たちぐらい?他の登山の方々はお湯わかしてカップラーメンとかでしたが、うちのチームはシチューを作ってきてくれてる人

いて,ピクニックなノリでした。船通山とかだと大ピクニックをみんなやってますが、どうも私あっちの方が好きみたい。山は上でなんかするのが楽しい派みたいです。

下山したらぶっ飛ばして宍道まで帰りました。11時からの家の用事には微妙に間に合わず、相方さんのフォローのおかげでなんとかなりました。
しかし、気分がとってもいいー。いらないもやもやがするーっと降りたような、(体も心も)。なんでしょうねー。妙に気分がいいのです。そのおかげで家庭円満なかんじになりました。そして夜に温泉いったら2キロ減!わわわわ、、、もやもやしたら山、っていいと分かりました。

2012年10月7日日曜日

太郎さんと雲(10月7日)

 秋になりましたー。涼しいし、月もきれい。毎日の雲も表情あります。出雲の雲といえば、最近また岡本太郎さんにハマり中。秋の読書は今、太郎さんの「原色の呪文」です。この本、太郎さんが全国あちこち民俗学調査で回っているうち、出雲にやっと来た時の話がのってるのですが。。親戚かなんかが島根だったみたいで、小さい頃石見の方に夏に遊びにきたという記憶が深くあったみたいです。ちょっとうれしいですね、あの太郎さんの幼少期の記憶に島根があるというのは。
島根に到着して、松江から宍道湖を見ながら大社を目指す途中に、車を運転しているガイドさんが「まず雲をご覧下さい、ここは実に雲の美しいところです」といい、太郎さんは「お国自慢もいろいろあるが、雲ってのははじめてだ。」と書いています。出雲でしか、こんなもくもくした雲はみられないかも、、ということもいってます。出雲自慢の雲。 昨日松江城山の大茶会の帰りにやっぱり雲をみてみるとたしかに、、、。ちょんまげ親父の後ろにバンビ、みたいな雲でした。表情いろいろの秋の雲でした。

この本の続きは大社に行って、出雲大社の建築美に感動したり、民芸について論じたり、なかなか面白く、ちょうど神話博に先週行って、また最近民芸について考えたりすることもあったので、太郎さんのきついコメントはいちいち納得したり、笑ったり、そして急にキレだすので油断なりません。
岡本太郎という人、やっぱりいいです。それからやっぱり出雲っておもしろいなあと思います。
行きたくて講義申し込んでるのに、なかなかいけてない島根県立大学の民俗学の講義。もし内容に太郎さんから見た出雲民俗学やレヴィ ストロースから見た隠岐、とかってやったらもっと行く気がするのに。。。


秋っぽく菊とかを生けてみました,壷は窯変。正面は目立ての後ですが,ドロドロすぎて銀色みたいになってます。薪窯(確か登窯)で焼いたものですが、ずーっと熾きの中に埋もれていて強還元がかかり、銀黒になっています。横の先は灰が解けて流れたあと。口が欠けたので金次ぎしてますが、窯変ってアクションペインティングみたいです、火の凄まじさと時間の経過を写し取ったような。ドラマチックなかんじがします。

素朴な秋の菊と野草がぎらぎらな壷によくあう気がします。