2011年9月30日金曜日

倉敷の旅 (9月27日)



火曜日。強行で倉敷までいってきました。同じ学校の金工の先生の作品展。美観地区の「ギャラリー幹」さんにて。このギャラリーは入り口がガラス張りで外からもよく見えていいかんじです。金工作家の榎谷くん、今回は楽器のパーツをばらしてまた組み合わせてみるという作品でした。古びた楽器の質感がおもしろいです。
 美観地区にきたら向かう場所。「平翠件」! おいしいものいろいろ集めてあるお店です。多分時間あったらじっくり1時間以上居れそう、、、、小さいお店なんだけど。探していたのは粒マスタードで、「タスマニアン」のではなかったけど、タスマニア産の全粒マスタード、手に入れました。普通に売れてる粒マスタードと全然ちがうよーーー食感が。一度はまったら虜です。
 それから牡蠣の薫製の缶詰買いました。「竹中缶詰」さんですか、京都天橋立で作られてる缶詰シリーズ。 牡蠣の薫製の缶詰は大好物で業務スーパーで買いだめするんですが、最近最寄りの業務スーパーから消えた!!!どこにいってもこの島根界隈では見つかりません、、、で岡山の業務スーパーにもいって帰りたかったけど、時間がなく、断念。。。。
 断念と言えば、もう一個、倉敷きたついでに岡山の「オリエント美術館」に行こうと思ってました、が、これも時間がなく、断念。。。でもあきらめきれず、一緒に榎谷くんの作品展を見に行った先生の家にころがりこむことに。。。一泊して翌日に「オリエント美術館」いってきました。
「オリエント美術館」は古代オリエントのやきもの、ガラス、などの展示。オリエントの彩陶大好きなんです!彩陶(鉄とかの顔料で模様を描いて焼いてあるもの、あんまり温度は高くないので肌色みたいな生地に焦げ茶色の模様があるやつです。) 、オリエントのは麦とか鳥とか家畜がうまく模様(パターン)になってて、見てるとおもしろいです。
そしてかたちも。あのボリューム感、なんで昔の人ってあのかんじが出せるんだろう。。。
写真はオリエントの青銅器。かっこよいーーーー!

あとはイスラムのやきものもありました。気になったのは文字文、お皿とかにアラビア文字をいろんな大きさに変えて、まるで模様みたいに配置して装飾としているお皿。ちょっと前に書をやってるお父さんとお皿に字を書くことをためしてみていたんだけど、こんな風に模様っぽく文字を使うのもおもしろいなあと、関心。。
もう一つの企画展が「ブルガリア」の遺跡の展覧会としてあったけど、パネルだけの展示でした。でもおもしろそうだった。ブルガリアのある地域の墓石群、星座とおなじ配置に並んでいるとありました。その遺跡群を研究保存するための美術館のようなものの建設予定の様子がパネル展示されてました。詳細はまだよくみえませんでしたが、気になる、ブルガリア。。。岡山と姉妹都市みたいです。

倉敷はあと、工房イクコさんで「青木良太」展、みてきました。白と銀と黒、の作品でした。黒い作品、表面にこまかいちぢれがあって、釉薬っぽくない質感でした、朽ちた金属みたい。

写真は白い彼岸花!はじめてみた。赤だと家に飾っちゃいけないかんじだけど、白ならいいかな。

2011年9月24日土曜日

ギャラリー24日。  (9月24日)

ギャラリーの明かりは少しオレンジ色で、自然の色とはちょっと違って見えてます。
この黒い花器。炭化させているもので、この展覧会に向けて作ったものですが、もうすぐお別れ。
今日は窓際に持っていって、自然の光でじっくり見てました。太陽の光ってほんと大切。
やっぱり自然の光の入る場所で作品展示したいなあと、つくづく思いました。
朝の光、昼下がりの光、夕暮れの光、すべてちがう。白い器は、特に光による陰影でいろんな顔を見せてくれます。



ところで、ところで。この三連休、米子は「米子映画事変」ってので盛り上がってたみたい。近くだけどギャラリーから動けなくって、ポスターやパンフレットみていいなあいいなあ、と思ってました。
3日間を使って米子の商店街のいろいろな場所で、映画上映があったり、映画監督のトークショーがあったり、泉谷しげるのライブあったり、石橋凌さんのトークショーあったりと、なかなかのイベントっぽいです。
なんか、ガイナックスという映像制作とかする会社、の社長かなんかが米子の人らしい。で、有名な映画監督が米子出身だったりと、そんな縁で米子に映画を! と企画されたものみたいです。
私「天然コケッコー」って好きな映画なんだけど(舞台が浜田!)、その監督の山下監督もきてました。見に行きたかった。。。この人、「鬼畜大宴会」って昔すごーく、「なにこれーー」と衝撃を受けた熊切監督の映画を一緒に作った人だったって、今回初めて知りました。私が大学生のとき、同じく大阪芸大の映画科の人たちが作った「鬼畜大宴会」、映画館見に行ってすごーーと思った記憶があります。ゲイダイってすごいんだーーーっと。その頃宇治田さんって芸大出の監督もいて、その人の映画とかも見に行ってました。なつかしーーー少し憧れの大阪芸大の映画科でした。その大阪芸大出身の監督たちがいっぱい米子にやってきてたのでした。 すごいね、米子。
今年はいけんかったけど、来年あったらぜひ参加したい! 「米子映画事変!」っでした。








2011年9月19日月曜日

間髪入れず。(9月19日)

朝も書いたのに、また、、、、間髪入れずです。
今日は「大鹿村騒動記」を見てきました! 7月からずーーーと見たくて、で、出雲は終わってて遅れて米子の日吉津の映画館でやるってのでずっと待ってましたよ,9月がくるのを。
「大鹿村騒動記」って原田芳雄さんの遺作です。長野県に実在する村、「大鹿村」では村民で歌舞伎の公演をしてるんです。そこの村に住む善さんは親友に奥さんを連れていかれちゃって数年、つれていかれた奥さんにぼけがはじまったので、と親友が連れて帰ってきて、、、、というとこから話が始まります。 ひどい仕打ちをされても、それでも切れない友達との関係、裏切られたと思っててもやっぱり好きな奥さん、仲違いがあったり、大雨があってたいへんだったりしても練習しちゃう歌舞伎仲間。 歌舞伎をやったら他のこと、すっかり忘れてしまう。 恨みも忘れちゃう。ほんと素敵な話でした。

「フラガール」みたときに、ストーリーも泣かされるけど、やっぱフラダンスをあのレベルまで踊れるようになったあおいゆうちゃんと松雪さんに感動して泣けたけど、こんどもこの歌舞伎を演じる原田さんやその他のおじさんたちの迫力ある歌舞伎の舞台に泣けてきました。
すごい。
それでこの演技、原田さんもう病気が進んでてかなりつらいのに演じてるってのにも命かけて作った映画だったんだと感慨深いです。
ぜひぜひみたがいいよーーー。本物の歌舞伎を見た事がないのだけど、(多分何言ってるかわからないので話の展開がわからなさそうで)、この映画だと合間合間に寛治君(瑛太演じる)が、話の筋とか説明してくれてるので、よくわかるので、それ聞いてると面白いなあとおもって本物の歌舞伎にもちょっと興味でました。

ちなみにこの善さん(原田さん演じる)、シカ料理のお店を開いてました。店の名前「ディアイーター deer eater 」 そのお店に 鹿肉のシチューとか鹿肉のサンドイッチとかってメニューの張り紙してあるの。 あーーーシカ、食べたい!!
それでおもいだしちゃった。出雲のトロントセットさんで食べれる「北山のシカ」 。
また食べたい!
秋がくるとジビエ料理、ってかんじですか。うちの家は近所のおじさんが持ってくる鴨のつみれ、が楽しみのひとつ。冬は鴨団子鍋です。

陶芸体験 開催! (9月19日)


 陶芸体験、やっと仕事場でします!
 10月8日(土)13:00〜
 
 うちの仕事場です。お寺の石段の下に小屋が建っていますが、二つあります。右側が作業場所で左が窯場。右の部屋にて行います。

 今回は手捻りで器を作ります。紐を積み上げて形をつくる、一番基本の制作方法です。毎回いろんな制作方法で作れるよう、これから考えていこうと思います。

実は今回はこの同じ日に、雲松寺にて「カイロプラクティック(整体)」があります。そちらは2時から6時まで。なので、もし製作中に乾かす時間とかに空きが出たら、15分の整体を受けてこられてもOK.
さらにこの日は6時から雲松寺本堂にて、「座禅」を行います。多分40分を2回座ります。
雑念を払い、ゆっくりと暮れていく日を体感する機会です。ぜひご参加を!

陶芸体験は作業場のスペースの都合で、一回で5人が定員です。もし別の日でもよい方は、次回は10月13日(木)13:00 を予定してますので、そちらにどうぞ。

2011年9月16日金曜日

最近気になる事(9月16日)

9月11日に(誕生日で)、夜ご飯を食べて帰ろう!ということになり、「一月六月」のオーナーさんが電話してくださって、米子の「カルーソ」さんって、イタリアンにいってきました。前菜とかもいくつかある中から選べるタイプで、(プリフィクスっていうの?)、全体に軽めでお腹いっぱいになりすぎない感じでよかった。
前菜に選んだのは牛肉のロースト、で上にクレソンやルッコラやミョウガがのっかってるの、これならスーパーで買った高級牛肉があっさりおいしくたべれるーーと、この組み合わせに感動。
そして一番気になったのが、メインに出てきた雛鳥のロースト。それについてたマスタードが超おいしい、粒がつぶれてなくって食べたらプチプチ! こんなマスタードみたことないと思わず「どこのですか??」って聞くと、瓶を持ってきてくれて、みると「タスマニアン」ってメーカー。お店の人がついでがあるときでよかったら頼んどきますよーーといってくださったけど、
ネットで調べたらアマゾンにもあった!タスマニアの
マスタード。
おいしかったー。 
carusoさん、素敵なお店で奥さんもかわいい。で帰りにレジでお話ししたら、手作りクッキーもくださった。帰って飲みながら食べたらサクサクホロホロおいしーー。 また絶対いきたいお店です。

うちの部屋の壁です。最近気になった事を貼ってあります。カルーソさんの名刺が上。下の
明和電気、うちの近所の加茂ラメールに10月23日きます。気にナルーーー。いこうか、どうしようか。毎日悩む。。。。。22日(土)はワークショップがあって「チワワ笛を作ろう」だって。親子で参加らしい。。誰か子供さらって連れて行こうか。。。一人参加はだめなのね。

2011年9月12日月曜日

一月と六月さん、レポート。(9月11日)


作品展の様子。


今回はお茶道具も展示してます。
2年前ぐらいからお茶を習ってます。

免状をとるためではなく、お茶をしるため、ってかんじで格安で教えてもらっていますが、その先生に習うのにはもう一つ理由が。 旦那さんが有名な作家さんで、お稽古にもうつわ、床のしつらえ(お花や軸や)、そして先生からのお話、どれも素敵なのです。  そのお茶の先生がある時に、塗り板(黒の真塗りの板)の上に置いて使う道具を青磁で作ってみて、といわれて挑戦してみていたのだけど、すべてむずかしかった!
水指のふたも塗りのふたをすれば楽なのだけど、共土で作ってきちんとふたがあうように作るのがなかなかうまくいかず。 柄杓をたてる尺立ても、実はサイズがすごくシビア。柄杓と一緒に火箸をさしておくのでその二つが離れすぎず、寄りすぎず、美しくたっているための口の径。
それから柄杓の節をもって取り出すので節が出る高さ。 何回も作り直して、なんとか出来ました。
ただやりだすと、この限られた数のアイテムでどんなデザインにしようか、季節にあわせたモチーフを考えるのがとても楽しい!   写真のクリーム色の道具セットは、水指、尺立て、建水がセットなのだけど、 「泰山木」という花がモチーフ。 初夏、6月頃、花といえば泰山木が美しい、咲いたときもいいけど、梅雨の雨のせいでたくさん庭に落ちてしまったつぼみが、またとてもいい。で、あのかわいい泰山木のつぼみを水指のふたに置いてみました。
建水はたくさんおちた葉っぱが彫ってあります。
一度初夏に、この道具を使ってみたい。薄暗い午後の茶室の中で、涼しげに光を放つような気がします。






他には定番になってきた、「すっぷんポット」があります。蓋付きのちいさいポットですが、すっぷんがセットされてます。 「すっぷん」って、和歌山弁です。和歌山の人、スプーンって言えない、「すっぷん、取って」とかっていう。 このすっぷん、黒いのは黒檀で作ってもらってます、和歌山のお友達の作家さん、ふーちゃん作。夫婦で「さいざるや」という名でリフォーム屋をやってます。再生したものでリフォームする、というこだわりのリフォーム屋さん。
島根には縁がある人たちで、島根の三隅町に「パサール満月海岸」という素敵な海のカフェバーがあるのだけど、その立ち上げの時、ギャラリー空間を作りにやってきていたのでした。彼らが「島根がいい!」といったので、和歌山から島根に帰る決心をしたのでした。

すっぷんポット、なにをいれようか、を考えるのが楽しいです。ごまを入れる人や、高級塩を入れる人や、お抹茶を入れて卓上に置いておく人や、すりおろしたてのパルメザンチーズとか。。。いろいろ考えてみるのも楽しいです。

2011年9月11日日曜日

「一月と六月」 オープン!



作品展が始まりました。
遠いところからもお越しいただいてありがとうございました。

いろんな器が並んでいます。手に取って、また光を見て、お気に入りを見つけてください!

2011年9月6日火曜日

釉薬かけ (9月5日)

もうすぐ、境港のギャラリー「一月と六月」さんでの作品展がはじまります。
「Northern Light 」 とタイトルをつけた、今回の展覧会。ギャラリーの方から「9月っていってもかなり暑いから、なかなか人が出てきにくいかも==」というお話をお伺いしたときから、なんとか涼しげなタイトルを、と考えてこんなのにしてみました。 オーロラのことです、ノーザンライトって。  暗闇に浮かび上がる、得体のしれない光、写真でとったらやっと見れた何ともいえない緑色がすごく印象的でした。 あの、暗いところに指す光、 青磁のもつ光と似てるなとちょっと思いました。 で、もともとあまりにもアイスランドがよくて、この印象をなんとか作品につなげたい!!と3月から思い続けていたので、アイスランドの光、をテーマにしてみました。

この、イメージ感ってすごく大事で、目線をどこにしようか、とか空間にポイントになる色は、とかいろいろ展示に関わってきます。もちろん案内はがきまでも、です。ここが決まらないともやもや、まとまらず苦しい感じになります(笑)


今度の会場はまた、窓が全くありません。真っ白のお部屋です。でもこの窓がない、すこし薄暗い感じがちょっと今回はいいかもしれません。薄暗い家屋に、光を反射するやきものがくると、どんな感じになるのか。。。その日の時間の移り変わりにも変化していく、磁器の光の色、この変化が、オーロラのイメージと重なるように思います。




さて、いよいよ最後の窯焚きです。3日はおそろしい台
風がきましたが、そんな事はおかまいなしで、朝から晩まで、釉かけです。ただ、雨が。。。。

写真にある、赤い液。これが釉薬です。
私の場合、刷毛で乾かしながら6回重ねます。 これ、漆を塗るみたいに、完全に乾かさないと次がぬれない。なので8月は暑い日が続いたけど、そのおかげで乾かして塗って、が効率よく出来たのだけど、、今回のこの雨。正直予定が狂いました。 仕方がないので電気窯を少し入れて窯の中で乾かしながらの作業でした。











窯焚きを待つ作品。。。こんだけ長い釉かけ作業だと、時々は「あっ」 で、がしゃんと落としたり、かつんと当てて欠けたり、いろんな危険がいっぱいで、うまく窯の中に入ると「生き残ったネーーよくやった!」と作品をほめてあげたくなります。


コーヒーカップが並んでますが、今はピンクぽいですが、焼くとすこーしクリーム色の白になります。
釉薬を何度も重ねて厚みを出しているので、磨いた象牙のような質感です。