2017年12月18日月曜日

師走の仕事色々

師走に入ると何だかソワソワしてしまいます、毎年。やり残した仕事がないように、とかで納品とかでバタバタします。
今日はシアターの代表、園山さんに猪口を持ってきました。今、猪口を探してもどこにもない!のだそうです。お酒を飲む器がみんなぐい呑になっちゃった、とのこと。
確かに徳利で注ぎ合う、ああいった飲み方をもうしなくなってしまった気がします。好きなペースで飲みたいからって。でも、空いたらすぐ注ぎにいく、あのコミュニケーションも大事だったのかなと思うこともあります。なので、このもはや、どこにも見なくなった猪口のオーダーは楽しいものでした。作るのはけっこう面倒なのですが、でも最近の、フラットなお皿と大中サイズ違いのボウル、これで食は事足りる、シンプルにいこーよ、という流れがなんとなく日本人として、また陶芸家として腑に落ちないような気がして。。。いろんな暮らしにあう、それぞれ必要な道具をうみだすのが、もの作りなんだよな、と今回のオーダーで思いました。
その後、大山伯耆町の矢田貝家住宅へ。旧家のお宅を保存して、今そこに残されている古文書を地域と大学が一緒に読み解いてるんだとか。わたしは家とお庭に関心があって行ったのですが、思ったより小さめなお家で、田の字型の典型的な家構えに離れが広めにくっついた感じでした。庭は出雲流庭園とサイトに書いてあったけど、見てみると、私的には池泉回遊式?と思ってみたり、と家庭を観賞して帰りました。
帰りには梶村さんのオタクへ。江戸中期の猪口を見せてもらいました。酢猪口、と言ったりもしますが、昔の猪口はお刺身の醤油や辛子やいり酒や酢をいれてたもの。つけダレ入れの役目のものだったとか。伊万里なものでした。
梶村さん最近ハマってるのがでにむだそうで、刺繍もしてました、バスキア!
そして、年内にやりたかった一つ、シジミのブイヨン作ってみました。シジミの味がしみじみです。一緒に焚いた野菜が勿体なくて、ミキサーかけてポタージュも作りました。今日お家に集まっていたおばちゃん達に飲んでもらいました。
そして、この時期の仕事、獅子ゆずを炊きました。大きな柚で、エグミが少なくて私は大好きです。おばあちゃんに教えてもらったレシピで毎年作ってます。
ハード系パンにバターとこの獅子ゆずのジャムはベスト!朝ごはんが一番楽しいです。

2017年12月13日水曜日

最近の仕事

今年の仕事は、まだ少し残ってますが、こんなものをつくりました。猪口とかいて、ちょく、今風にはおちょこです。
小さいお酒を飲む器がすっかり姿を消したと嘆くかたがあり、試しに作ってみました。今年はこの猪口について、調べることがあり、コレクターの方に見せてもらう約束しながらまだ果たせてませんが、それを今なくなって寂しく思う人もいるのだと知りました。ぐい呑とは違った魅力でこの小さなうつわを伝えていきたく思ってます。
そして長らくお待たせしていた方に花瓶も仕上がり、梱包をどうしようか、アタマを悩ませています。
よしくんは、いろんな本が読めるようになり、なぜかマンガが好きでもってきます。仏教人生相談、ってタイトルですが。。

2017年12月5日火曜日

スープを作る

辰巳先生から習った玄米スープをいよいよ作ることになりました。
玄米は分担してそれぞれのお家で煎って集合。
13リットルの鍋、7、5、3リットルの鍋と、計四つの鍋を火にかけて炊きだしました。この1回につかった梅干しの数は84こ!昆布も5センチ角に切ったものを84枚!計って入れて、火にかけます。沸きすぎずに炊き出すので、火の番をしながら湧き出してから30分グラグラいわせます。
追加でもう13リットルたいて、トータル40リットル弱の水を使いました。水は東出雲の黄金の水という湧き水を汲んできてもらいました。梅干しはお寺さんでつけてあった古い梅干し。辰巳先生は、梅干しは3年以上漬けたものじゃないと、梅干しとして使えない!と仰ってました。
鍋が大きいので、あれこれ力仕事で、お坊さんたちが手伝ってくださり、なんとか炊き上がったスープの玄米を濾して完成でした。
大量の炊き出した玄米を持って帰り、梅肉とオリーブオイルで和えて食べました。おいしーい。これ、大好きなんです、玄米サラダ。
今年の1大イベントが終わりました。
この1年、辰巳先生とこのスープ作りを経験できたことが大きなことだったように思います。
食べることを意識し出して、またその気持ちが焼き物を作ることにも通じ、気持ちよく食べ物を受け止める器を作りたいとより一層思うようになりました。